アパレル会社にいたからこそ、わかることがある

2019.01.03 (木)

メーカーにいたからこそ知り得たことをベースに、パーソナルカラー診断とスタイリング提案をしています。

「川上から川下へ」という言葉があって、アパレルメーカーでの会社員だったときに常に意識していました。どの業界でもそうですが、作り手から消費者へとモノが渡っていくまでの道のりがあります。
アパレルで例にとって、商品が企画されてから店頭に並ぶまでの工程をばっくりとお伝えしますと、まずブランドが出したいものを企画します。それを展開時期に分けてマッピングして、その中でどのアイテムをどれだけ作っていくかを決めて、デザインとパターンを起こします。どの素材でどの副資材を使っていくか工程を決めて、数量を決めて生産へ回します。工場の納期管理をし生産から上がってきたものを品質面でのチェックをし店頭へ配分をかけ、お店に到着し並んでいきます。
会社員でいる時は、品質管理、営業、企画の仕事に携わってきました。メーカーにいながらもたくさんの工程を経て商品は作られていくので、たくさんの仕事があります。対外的にはメーカーという一括りのものではありますが、中にいるときはいつも今、自分は「川上から川下へ」のどの部分を担っているのだろうということを意識していました。自分のいる場所を見失うとあるべき姿もぼやけます。
営業として販売に近い立場にいた時は、自分が店頭に出ていくことで消費者の声を直接聞くことができました。お客様へのスタイリング提案をさせていただくことで、企画サイドの意図を直接伝えることもできました。この立場での自分の役割は、企画の想いを作り手の想いをしっかりと消費者に伝えていくことと、消費者からの意見・要望を聞き、企画へフィードバックすることです。店と一緒になって企画の文句を言っている営業もいましたが、これはやるべきことへの認識がずれていて、大きな勘違いをしていると思っていました。文句も言えないくらいではもっとダメですが、文句で終わっては改善にはつながりません。
品質管理でも、品質面でのトラブルが発生した場合に原因調査等の処理していくことは当たり前ですが、そのトラブルにはどんな意義があったのかを考えないと発展はしません。
いつもその立場だからできることを捉えていないといけないと思います。会社にいたからこそ、作り手から店頭に商品が渡るまでの流れを仕事を通してみることができました。それは私の財産です。
今、私は「川上から川下へ」を経て出来上がった洋服をどう選んでスタイリングを組むのか、というお客様の視点から洋服を見る立場にいます。メーカーにいたからこそ知り得たことをベースにして、お客様の似合う色、似合うスタイリングをポイントを押さえてお伝えしています。

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