先日、あるTV番組をながら見をしていました。バラエティ番組で、専門家が数名出演されて、それぞれの立場でコメントをしていくものです。
その中のお一人が何の専門家だったのか知らないのですが、「ライト・トーナス値」について語っていました。その内容が、ちょっと認識とずれていて、なんだか気になりました。
その専門家が話すには、「桜の花の色は淡いピンクで、リラックスさせる色。ライト・トーナス値が低い値の色なので、気が緩み、スキが出来るので、盗難などの危険性が高まる」のようなことでした。
確かに。ソメイヨシノの花びらの色はほんのり淡いピンクです。ライト・トーナス値が低いのも合っています。でも、人はリラックスをすると、注意散漫になるのでしょうか。判断力が鈍るのでしょうか。なんだか腑に落ちないお話でした。
そもそも、桜の色のみならず、ライト・トーナス値が低い色はほかにもたくさんあるんです。一般にペールトーンと言われている色調(淡い色調)、そしてベージュなどもライト・トーナス値が低い色ですのでお部屋の壁紙などに使われることが多いのです。
人がリラックスをするとスキが出て被害に合う可能性が高まる、といった話には、少し無理があるなぁと感じます。
番組構成上、無理に持って行った話のようにも感じました。真意は視聴者の私には知る由もありませんが、まあ、いずれにしてもバラエティ番組に、目くじらを立てるつもりはありません。間違った色に関する情報が広まることを快く思えないのです。
ちなみに、昨年このコラムを書いています。色によるリラックスの度合いについて触れていますので、ご興味ありましたらどうぞ。