私は宮城県石巻市出身です。震災があって、急に有名になった市で、ありがたいことに内田裕也さんは石巻を「ロックンロールの市」と、これは石を巻くということなのか、ローリングストーンズと訳してくれたのか、とにかくロックを語って石巻まで慰問に来てくれました。
それはさておき、すべての石巻の家庭がそうしているということではないのですが、私の実家のように、老人が主体となって生活を営んでいる家庭では、昔からの風習を大切にして季節を過ごしています。そして近所もみんなそうです。夏にはお盆の飾りつけをします。3段の棚を組み、料理や果物、お菓子をお供えします。ひな人形を飾るような感じです。画像は2年前の飾りつけです。今年はこれからです。
私はこの数年、この飾りつけをしています。なるべく老人(両親のこと)たちの労働の負担を減らしたいからですが、飾りつけの準備のために、早めの日程で帰省するようにしています。いつも離れて暮らしているので、こんなときだけでも手伝いたいなと思っています。
それと、やはり大人になってくると、若いころは面倒に感じていた行事も、その大切さを感じるようになってきたことが大きいのかもしれません。
日本で、東北で石巻で生まれて、その土地に流れる風習に沿って生きていくのは、有意義なことなのだと思います。私はすでにその場所から離れていますが、その土地で生まれて育ったので、そしてその場所で両親が暮らしているので、限定的にはなりますが、継続することに協力していきたいなと思っています。付かず離れずのスタンスかも。
今年も、お墓の掃除もしようと思います。