2020年の春ファッションが本格的に始まる前に、PANTONEが2020年春夏のトレンドカラーを発表しました。PANTONEによると、2020年春夏のトレンド色は、Classic Blue(クラシック・ブルー)です。色番号で19-4052と表記される色で、落ち着いた青です。
PANTONEの色番号には規則があって(もちろんそうですよね)、2桁の数字‐4桁の数字で表していますが、左の2桁は明度を表していて、数字が小さいと白っぽく明るくなり、数字が大きいと黒に近づいて暗くなります。PANTONE19-4052 ですので、明度の19から、深い色なのかなと判断できます。
ハイフンの右側の4桁は2桁と2桁に分かれていて、‐のすぐ右の2桁は色相を表しています40は青グループ。17だとピンク、18だと赤のように色味がわかります。また、いちばん右の2桁は彩度を示していて、数字が小さいと白っぽい淡い色で、数字が大きくなるとその色が強くなっていきます。
夕暮れの空を思わせるシンプルさの中に、エレガントさを持つ色だと表現されています。見ていると落ち着く色です。青の冷静という意味合いもあって、気持ちが落ち着く、そして柔らかさを感じる色だなと思います。
これがどれほど日本のファッション市場に入り込んでくるのかは、別の話なのですが、時代性を汲んで決定されたPANTONEのトレンド色は、なるほど、世相も相まって意味深いなと思わされます。
ヨーロッパのメゾンコレクションでは「白」が多く出展されていて、この白がどれくらい出てくるのか、注目しているのですが、合わせて、クラシック・ブルーも注目して市場を見ていきたいと思います。