2020年秋冬のファッショントレンドキーワード2 色

2020.08.04 (火)

2020年の秋冬のファッションがいよいよ始まります。パリをはじめとした、世界のコレクションで見られたキーワードをヒントにして、日本のアパレル市場は作られていきます。コレクションで目立ったキーワードから秋冬にくるトレンドを予測していきます。今回は2回目、色です。

色:黒
色で一番の注目は、黒です。それも黒を効かせるというよりも、全身が黒、オール黒のコーディネートを見せたブランドがとても多かったようです。
振り返ってみると、2020年春夏コレクションで見られたのはオール白のコーデでした。本来、もっと今も白コーデが街中で見られてもいいのでは、と思うのですが、外出自粛の影響を受けた2020年春夏シーズンは、ファッションにおけるトレンドが盛り上がる前に摘まれてしまいました。変わって、秋冬に向けては黒に変わります。オール黒のコーデですが、その中には、アイテムごとにいろいろな素材が使われていて、それぞれの素材によって黒の見え方が違います。
綿とポリエステルと、麻とウールなど、素材によって、色の染まり方が変わります。もちろんほかの条件(黒の染料の成分や温度湿度など様々な環境の違い)によっても発色が変わりますが、例えば綿は、その繊維のまんなかは色が染まりません。擦れると白っぽくなるのは、中心部に染料が届かないから。自然の中で生育している、綿麻や絹、ウールなどは品質の均一化は細かく言えば難しいのです。
このように素材によって、色の付き方が違いますし、織り方、編み方の違いでも、雰囲気の違う黒に見えていきます。黒単色とはいえ、奥が深いのです。
 
CHANELやジバンシーでも、オール黒のスタイリングがショーを飾っていました。ウールコートに、ベルベットのジャケット、キルティングのスカート、とろみのあるブラウスなど素材の変化や立体感の違いで、黒の見え方「ブラックコーディネート」に深みが出て、かっこいい装いだな、と思います。

▼シェアをお願い致します!▼

関連する投稿

現在の記事: 2020年秋冬のファッショントレンドキーワード2 色

お問い合わせ・ご相談はこちら

メールでのお問い合わせ

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »

コラムテーマ一覧

過去のコラム

主なコラム

⇑ PAGE TOP