2月に入ると、セールもひと段落します。店内の奥や端のほうにセール品は移動して、ファサードのディスプレイや視界に入る場所には、もう春物が並んでいます。
30代以上のキャリアブランドから、20代向けのブランド、10代向けまでざっと見たところで、出てきたトレンドについてレポートします。
<30代キャリア>
・OFF STYLE
ローゲージのざっくりとした編地のニットにブラウス、スカートの提案が多く見られました。ニットはミドルゲージからローゲージで、目の大きな編地です。淡いレモンイエロー、グレー、グレーがかった水色、が目立っていました。ロペ、23区、アンタイトル、トゥモローランドなどで、ざっくりニットにスカートを合わせていました。
スカートは薄くやわらかな素材で、細かなプリーツがかかった素材も目立ちました。歩くときれいになびくと思います。柄で一番多かったのは花柄でした。小花柄というよりは、少し大きなモチーフです。また小花でも茎や葉までのボタニカル柄の提案がいくつかのブランドで展開していました。
セオリーではレース素材を使ったスカートを出していて、パリコレなどでのメゾンコレクションで見られたトレンドキーワードを取り込んだアイテムが見られました。
・on style
まだまだスーツの展開は本格的ではありません。すこしずつスプリングコートが提案されていましたが、下旬にかけて増えてくるでしょう。
<20代>
30代キャリア向けと少し違っていました。マウンテンパーカ、ブルゾン、一部ライダースジャケットといった羽織りものに、薄手ニット、ハイウエスト・タイトスカートというスタイリングが多かったように感じます。柄はグレンチェックが一番印象に残っています。冬までのトレンドをそのまま踏襲して春物に置き換えたようです。新しいキーワードが見つからないという感想です。to.b(アニエスベーのセカンドライン)で、ポルカドットのワンピースが提案されていました。中くらいの大きさのドットです。大胆な印象で素敵でした。
<10代>
10代も20代と同様に、秋冬のトレンドをそのまま春物に持ってきたような印象です。その中で、ムルーアでは、テーラードダブルジャケット+ショートパンツのグレンチェックスーツをディスプレイしていました。これが一番、コレクションで見られたファッションキーワードを表現しているアイテムでした。とてもスタイリッシュでかっこよかったです。
また、市場の打ち出しについて、レポートします!