日頃から服を良く見に行っています。もちろんファッションの仕事をしているその関係でもありますが、おそらく趣味です。ファッショントレンドの移り変わりを見ていくのがとても楽しいのです。
今年の秋にサロペットパンツやジャンパースカートが少し出ていたのですが、その肩にかかる紐が今季は細く、キャミソール風のデザインに進化しています。いまは冬に向かっていますので、スタイリングはニット合わせとなりますから、本当のアンダーウエアのキャミソールのようにぺらぺらの素材では釣り合いません。もちろん市場で見られた今冬のキャミソールワンピース(ジャンパースカート)はベロア素材のように冬仕様です。冬素材でのキャミタイプが、今まではなかったように思います。華奢な肩紐と冬素材が組み合わされているのは面白いなと思います。
さて、ギャルブランドの代表格であるセシルマクビーは、とても目を引く提案をしていました。色です。ピンク&ピンクの展開が見られてとても素敵でした。ローズピンクのニットワンピースやチェリーピンクのコート(モッサ、衿と袖口にフェイクファー付き)が、メインでディスプレイされていました。鮮やかなピンクから薄めの淡いピンクまで、バリエーションが多く見られ惹きつけられます。いつもよりすこしだけフェミニン寄りの提案のように感じます。
他のギャル系ブランドで共通にみられたトレンドキーワードは
1)グレンチェック
2)フェイクファーブルゾン
でした。クリスマス全開の店頭展開はまだ見られません。これから年末までの展開がどんなふうに変化していくのか、楽しみです。
30代以上のきれい目キャリアから厚い支持のあるマックスマーラもとても素敵でした。きれい目なモッサコートではここを外してみることはできません。今年もまた遠目からみても光沢が見られる美しい素材を使ったテーラードロングコートが多く見られます。定番のキャメルの他、グレイ、ライトグレーもとてもスマートでかっこいい印象です。
メインディスプレイでは、グレーのコートにグレイニットのワンピース、グレイのファーストールを首に巻き、グレイのショルダーバッグを持って、グレイワントーンコーデを見せていました。大人の知的なかっこよさを感じました。
上質のコートが欲しい時期です。