雨が続いて冷える日も多くなりました。都心でも最高気温が15度となる日もあって、これは12月の気温だそうです。
気温に呼応して、アパレルショップは店頭展開を修正していきます。寒くなったので少し冬寄りの商材が多く展開されています。
今回はコートアイテムについてレポートします。
30代に人気のセレクトショップで展開されているコートアイテムは、
・ウールモッサ
・ダウン
・アクリルボアがぐっと増えています。
キレイ目なウールモッサは昨冬期の大ヒットアイテムでした。これは継続しています。
ダウンコートも昨年よりも注目されていて、展開スペースが取られて目立っています。
アクリルボアのコートとは、もこもこのぬいぐるみや毛布のような素材です。
動物愛護の観点、サスティナブル(環境や生態系を崩さずに生産し続けることができるか)か、関心が高まってきた流れのなかで、エコファーとして注目されています。
少し前の時代には、アクリルボアはフェイクファー(にせものの毛皮)と呼ばれて、毛皮は高いから安く買える点が良しとされていて、一方では本物が買えないからニセモノの安物を着ている、という感覚でとらえられていましたが、いまでは堂々とヒーロー扱いとなりました。
ショート丈のブルゾンが秋と冬のはざまで便利なアイテムなのですが、今年はマウンテンパーカとライダースジャケットが2トップです。
ライダーズジャケットのデザインで、素材はアクリルボアというものも出ています。
ライダースジャケットは本来、革の固さや冷たさや重さが感じられるクールなアイテムなのですが、ボアのほわほわした素材になると、ほんわかかわいいポップな印象に変わっていました。カジュアルスタイルには使いやすくなっています。
コートアイテムで、ちょっと目を惹いたのが、コンビ素材のものです。いくつかのブランドで見かけました。
ジャーナルスタンダードでは、胸元より上はキルティング、下はフェイクファー(表革風)の異素材を組み合わせたコートがありました。とても素敵です。コンビ素材のアイテムはもっと出てきそうですね。
今年は寒い冬になるという長期予報が出ています。寒さに備えて新しいコートに
買い替えるのもいいと思います。