起業に係る目標設定の難しさ

2019.01.27 (日)

起業したい!という方からのご相談もいただきます。また同じような時期に、事業を始めた人達との話から、将来こうしたい、今はこういったことをしているが発展させていきたい、などのお話も良く聞く機会があります。

その成し遂げたい夢のことですが、今、ある実力と環境をなにか努力によって開花させていくことで実現できるというものもあれば、まるでアイドルになりたい!というように雲をつかむようなことを目指している人もいます。起業は自由な発想で成功していくことも多いでしょうから、つくづく目標設定が難しいなと感じています。
忘れてはいけないことがあります。起業するということは、自分独自のサービスを与える対価にお金をいただくのです。稼ぐベースがないと、成り立ちません。
最近のことですが、迷いに迷って、ときどき自分が何をしたいのかわからなくなったり、そのためにやっていこうとしたことが、ダメなんじゃないかと方向転換したりと、もともとの夢から遠のいていく方を見ました。
その人の夢を他人の私が何を言う必要もないしそもそも何を言う資格もないのですが、それでも何か違う道に進んでいるように感じたのには理由があります。自分の強みが何も入っていないのです。だから勝てるという要素が感じられない中で、どうやって戦っていくのでしょうか。
例えば、その人の夢が「イタリアに行って、ワインを作りたい」という夢だったと仮定して。
それに対して、イタリア語もまだ十分に話せないし、いますぐにイタリアでワインを作ることは難しいから、まずは、日本人に対してイタリアのワイン農家を紹介するアテンド業をする、というのです。イタリア語の勉強にはなるかもしれないけれど、イタリアのワイン農家に知り合いがいるわけではなく、ワインを作ることもしない。つまり、このアテンド業においては、その人が得意なものが何も入っていないのです。
私がには、思い付きのアイディアのように感じられます。はやくイタリアに接点を持ちたいという気持ちが急いて、この結論になったのだろうなと。
ま、どこから縁がやってくるのかわからないので、好きなように進むのが良いのかもしれません。イタリア語話せない、知り合い農家いない、自分はワインを造らない、というヘレンケラーのような3重苦なのではないか。と心配するのは杞憂だったというときが来ると良いです。
夢を大きく持つことを反対しているのではありません。ただし、今あるもの、持っているもの、出来ること、知っていることの中にしか、稼ぐ要素はないのです。実力無しではもしくは発揮できないフィールドでは、成功は難しいのではないかと思っています。

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