私は、ファッションに携わっています。ファッションに欠かせない要素のひとつである「色」。その色は、当たり前のように私たちのいる世界に存在しています。そのしくみは、光の話なのでここでは割愛します。
色がどんなに私たちの世界に影響を与えてるか、それは色がない世界と比較してみるとよくわかります。
これはどうでしょう。美味しそうな野菜が並べられたマーケットの画像です。
モノクロでみてみると、なんと味気ない風景でしょう。輪郭はなぞれるけれど、形だけでは何の種類かもわからないし、そもそもこれが野菜なのかどうかもわかりにくいですよね。そして殺風景です。
こちらはどうでしょう。
鮮やかな色が飛び込んできます。トマトの赤が映えています。ナス、パプリカ、キウイ、バナナがそれぞれの色で見えることで何が並んでいるのかがわかりますし、なによりもキレイです。
色のない世界がかっこよく見えることも知っています。
しかし、色がわたしたちにどれだけの情報を与えてくれているか、この2つの画像を見比べることで、感じることができたのではないでしょうか。
これだから、色は楽しいです。わたしは、ファッションのなかに色が効果的に使えるように、みなさんにアドバイスし続けていきたいと改めて思っています。