小池百合子さんの「色使い」に学びましょう

2017.11.28 (火)

今回は、東京都知事の小池百合子さんのファッションにおける「色使い」について記載します。

小池さんは仕事上、スーツを着ていることが多いと思います。オフィシャルの場でのスーツですが、スーツといっても女性の場合は、ファッション性を持たせた部分も許されていて、男性よりも随分と選択の幅があります。
つまり、女性のスーツは男性程画一化していないことで、その人のスタイリングに差が出るところなのです。これは、ファッション性を加味することができる自由がある一方で、その自由の部分を素敵に見せることが出来る人とそうではない人に差が出てくるという意味も含んでいます。
小池さんは、しっかりと自由を謳歌したスタイリングを選んでいると思います。
 
そのポイントはいくつかあるのですが、その中の一つに、「色使い」が挙げられます。
何色をチョイスしたのかは別の問題で、それはそれで似合う・似合わないなど深い話になるので、ここでは省きます。
小池さんのスタイリングのポイントの一つである「色使い」は、色の濃淡を上手に使っていることです。
配色の傾向として、同系色での濃淡を使うこと。濃い茶色のジャケットのインナーに薄いベージュのカットソーを入れて、茶色の同系色のコーディネートでまとめる。また、夏場にはさらっとしたベージュのジャケットに濃い茶色のインナーを入れて、全体のラインや印象までも、引き締める、というスタイリングを良く見ました。はっきりとした色差のある配色を、柄の中でも選んでいますし、ジャケットとインナーの組み合わせの配色でも選んでいます。
まったく違う色通しを組み合わせること。強い色と強い色を合わせることで、なんだこれ?というスタイリングも見たことがありますが、総じて上手です。ぜひ、これからは小池さんの政治手腕とともにファッションに注目して、色の組み合わせ
をどう合わせているか、みてください。大人の女性にとってはきっと参考になると思います。
 
ちなみに、「色」はファッションにおける3大要素のうちの一つです。
「色」は人が人を認識するのに一番早くキャッチできる要素です。遠くから人が歩いてくるときに、まず身に着けている色が見えます。近づいてくるにつれて、ジャケットなのかパンツなのか、着用しているアイテムがわかり、顔が識別できてきて、近くになるとその素材感やデザインディテールが判別できるようになります。
色はその人がだれかわかる前から、見えていて、人のイメージや印象に深く関わっています。単純に、モノトーンのスタイリングで現れる人と、明るい色を使ったスタイリングで現れる人では、受け手の印象も変わります。
また、その人の持っている肌の色、瞳の色に似合う色を使うときとと似合わない色を使うときとでも、その人から受ける印象は大きく変わります。こちらは、パーソナルカラー診断にて詳しくお話しておりますのでご参照ください。

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