私は、アパレルメーカーに勤務している時から、 お客様のパーソナルカラー診断をはじめて今も個人のお客様の診断を受けています。
パーソナルカラー診断によって、「似合う色」を見つけてお知らせするのが 私の役割です。
しかし、この診断を通して、色にとどまらない新しい発見をされるお客様が いらっしゃいます。それが数多くいらっしゃいます。
好きな色と似合う色は、往々にして違うことがあります。 ほとんどの方が違うので、はじめにお伝えしているのですが、 皆さん、好きな色が似合う色であることを願っているのです。 今までの自分の色選びが間違っていると思いたくないからかもしれません。
ご自分でパーソナルカラー診断を申し込まれるのですから、 似合う色と自分の選択する色に違いがあることを知りに来ているのですが、「自分だけは合っている。」と導いてもらいたいという気持ちが見え隠れしています。
自分の好きな色にこだわって、自分の主張・主義を曲げない方（曲げたくない方）女性も多いです。 今まで、この考えで自分はやってきたんだという自負、裏返すと自分を守りたい弱さなのかもしれません。
不思議な感じがしますか？このように思うのは私は良くわかります。今までの自分を否定されるような気がしますものね。40歳なら40年の人生が間違っていた、なんて言われたくないですよね。私だってそうです。気持ちが良くわかります。
私はカラー診断を通して決してお客様のことを攻撃するようなことはいたしません。
似合う色を知ることは、新しい武器を持つようなものです。好きな色はそのまま大事にして、新たにこの色もすごく似合うという色を知ってそれを利用して欲しいのです。
一色でも、新しく自分のワードローブに加わると、スタイリングの幅が驚くほどに広がります。ファッションがより一層楽しくなります。
そして、
今までの自分の守ってきた何かを、他者からの提案を受け取って思い切ってその一色を取り入れてみることで、周りの反応が「その色いいね！」「明るく見えるね」などと言われたり、または鏡に映る自分が素敵に見えたりすると、自分が勇気を出して変化した、その自分を誇らしく感じることができます。
気持ちの殻が割れて、自分で自分を変えていくきっかけを掴んだ方をたくさん見てきました。
このようなことが、パーソナルカラー診断を通して経験することができています。何かお客様のお役に立てているのなら、幸せです。だからこそ、続けているのだろうと思います。
