配色って、何に使うの?と思っていませんか?
もう、私たちは、色のある世界にいて(そうではない方もいらっしゃるのですが)、つねに色に包まれて、そしてたくさんの色の組み合わせの中で、いろんな感じ方をしています。そして、自分たちでもつねに配色を考えて生きています。部屋を模様替え、または引っ越しなどをすると、部屋に置くあらゆるものの色を選んでいきます。服を着替えるときも、色を組み合わせていると思います。花を選ぶときも、食器を買うときも、料理をするときも色のバランスを考えていますよね。
いろいろな配色が世の中にはありますが、心地よくまとまっている色の組み合わせと、なにか落ち着かない、そわそわしてしまう色の組み合わせがあります。できるなら自分の居場所では、リラックスできるような色合わせにしたいですよね。部屋を飾るインテリアコーディネートも、洋服の色も、使う色を3色までに抑えると、まとまりやすいと言われています。色の数が増えると、まとまりにくいのです。まとめるためにはそれぞれの色の使う面積のバランスを変えるなど工夫が必要で、これは上級テクニックです。
配色には、ルールがあります。
今回は、2つのルールをご紹介します。
1つ目:同じ色相のなかで選ぶ
同じ色相というのは、たとえば「青」なら、同じ青(画像では赤と青の間の青に80%傾いている色相)で、明度と彩度を変えて選ぶと、濃淡の差が出てまとまります。
2つ目:同じニュアンスで選ぶ
彩度が60、明度が20という条件を守って、いろいろな色を選ぶと、ニュアンスが整ってきれいな配色が生まれます。ひとつの商品の色違い展開での色付けなどに使われます。洋服のスタイリングではあまり用いられませんが、壁紙の色をニュアンスを統一すると続きの部屋で違う壁面の色も、しっくりとなじむ印象になります。
スウェーデンで確立したNCSはカラー理論のメソッドですが、色をとてもわかりやすく体系立てて学ぶことができます。このメソッドに沿って、配色ルールをご紹介しました。
色は、とっても奥深いです。