2018年の秋冬コレクションからファッショントレンドとなるキーワードをピックアップして、キーワードごとにコメントしています。
今回はバッグについて。
この秋冬シーズンでは、バッグの大きさやこなし方が2分されていたように感じます。
一つは、大きなバッグ。
これを方に掛けるのではなく、手に持つスタイルが出てきそうです。この時にバッグは半分に折りたたんでクラッチバッグっぽく持っている、というのがポイントです。結局、大きなバッグでも、多くのものを持ち運ぶことが目的ではないのです。
もう一つは、小さなバッグです。
2018年春夏に注目されていたのは、小さめのバッグを斜めに「短めにして」肩掛けする持ち方でした。これが2018秋冬には変わってきそうです。
お財布も携帯電話も入らないような、完全にアクセサリーと化した小さなバッグが、シャネルをはじめとした多くのメゾンから登場です。
そこまで小さくはありませんが、20年ほど前に注目された、ディオールのサドル型のバッグがコレクションで持たれていました。流線形が美しいバッグです。
ディオール
総合すると、バッグは機能性を重要視されていない提案が多いようです。
これらの特徴が日本のアパレル市場にどれほど取り込めるのかは分かりませんが、今期の提案は、バッグは物を入れて運ぶためのアイテムではなくて、究極のアクセサリーなのだと感じました。