配色のヒントは自然の中にある

2018.03.10 (土)

心地よいバランスを作る配色を考えるときに、類似の2色を選ぶと、しっくりきます。
同じ色味の中で濃淡の色通しや、色相環で隣あわせの色を選んだりするとまとまりが出てきます。例えば、緑色と黄緑色。黄色とオレンジ色、青と水色など。2色の組み合わせにおいて、類似色の組み合わせは、間違いの少ない王道といえます。

 
高校生の頃、私は洋服への興味がとても強くて(今もですが)、いつも服のことを、あの服が欲しいやら、この服と合わせて着たいやら、ということばかり考えていました。
そんな頃の通学の電車の中で、ステキな色合わせのことをぼんやり考えていて、「あ!そうか」と閃いたことがありました。
車窓に広がる自然の景色の中には、ステキな色ばかりがあるのです。自然の中にある色の組み合わせは、合わないわけがないということに気づいて、とても嬉しく感じました。世界の歴史に残る大発見をしたような気持ちでした。
夕方に、どんどん鮮やかさを増しながら暮れていく大きなオレンジ色と、そのまわりに薄く広がる群青の空の組み合わせや、
露に濡れて、むせ返るような若くて青臭さをまとった新緑とビターチョコレートのような茶色のコントラストや、
一方で、乾いた土の黄土色と、秋に向けて実り黄色みを帯びてきた稲の黄緑色の配色や、
白い砂浜から透明な光を放つ波打ち際と、鮮やかなエメラルドグリーンの海が、空に広がる青と織り成す一体の景色の色使いや、
空に、大地に、海に、配色見本がたくさんありました。
 
デザインの世界、服に限らず、絵画、ポスター、WEBにおいても、その目的に応じた色の使い方に悩むところですが、迷った時には、取り巻く自然に聞いてみると、発見があるかもしれません。

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