緊急事態宣言のころから半年が経ちました。
感染症がいまだ収束しないままではありますが、積極的な行動を自制してきた人たちの間にも少しずつ動きが出て、外食や映画などの娯楽、旅行などの消費活動が底を打って上向いてきたように感じます。
そんな私も今日は友人と2人でランチをしてきました。
銀座の比較的新しいビルのなかのカフェは、平日なのに混んでいて店の前には5組ほどの女性たちが並んでいました。
ただ、そのビルのレストランフロア以外は物販のフロアなのですが、レストランの混みと相反して、がらんとしている空間が広がっていました。
それはどこかのお店が撤退したまま、次の入居もないという状況だと見て取れました。なんだか切ない光景でした。
今日会った友人は、自身が代表を務めるとある協会の事務所を構えていたのですが、来年に予定している自宅の引っ越しと同時に事務所を引き払う、と決めていると話していました。
いまは事務所で仕事をしていますが、自宅に仕事専用の部屋を作ることが出来れば、事務所を持つ必要もない。
コロナ禍まえには協会事務所でセミナーを開催したり、打ち合わせなどでひとが集まる機会があり、事務所の存在意義もありました。
しかしこの数ヵ月にわたっては、人が一堂に会することなくオンライン上で打ち合わせもできることがわかり、じゃあ固定経費がもったいないね、という判断に至ったそうです。
大きな会社も事業所をコンパクトにしたり、地方に移動したりと都心一極ではなくなっています。もちろんこれは一部の動きだとは認識していますが、それでもいままでは考えられなかったことでしょう。
自宅での業務を正式に認める企業も出てきて、社員は出勤の必要がなくなり、高い家賃を払う都心を離れて、生活環境のよい地方へ移住するという動きもあります。
サブスクリプションで、全国にある宿泊施設を自由に使えるというサービスもあってアドレスホッパーという人たちが「旅行しながら仕事をする」「暮らしの場所を固定せずに仕事をする」ことが実現しています。
一年前にはこんなことが現実になるなんて、想像できなかったことです。
一年後には、いったいどう変化しているのでしょうね。
一年後、どんな仕事をしますか?そして、どんな場所で仕事をしますか?
今より自由な選択ができているかもしれないですね。