全回のコラムで「やりたいことは過去の自分を振り返る」という内容について書きました。そして過去に経験していなければ、新しいことにチャレンジして経験を増やして行けばよいということも書きました。
そうして自分がやりたいことが見つかったら、ぜひもうひとつやって欲しいことがあります。それは他人からの評価です。私は起業する際に、自己分析をいくつかのメソッドを使って掘り下げて行いました。そして浮かび上がる項目からファッションコンサルティングをしていくことを決めました。
そして、内容を固めていくことに合わせて、自分に関わってきた多方面での友人知人、年齢も性別も関係性もバラバラの方々に協力してもらい、私に関するアンケートをとってみました。簡単な質問事項を25個作っていて、それに回答してもらいました。
戻ってきた回答を見て、結構な驚きと衝撃があったことを覚えています。自分では思いもしなかったことが多くの方のアンケートに書かれていたのです。それは「人に教えること、説明することが上手い」というようなことでした。自分の意識の中には出てこなかった要素です。
他人には見えていることでも、主観では見えないのです。本当に驚きました。コンサルティングをしていこうと思ったのはこのアンケート結果から読み取ったことも影響しています。自信を持って始めることができました。
事業を開始してからのことですが、「私が教える」ことについて、久しぶりに同級会で会った小学校の同級生に言われたことがあって、驚いたことがありました。
私はその同級生に算数を教えていたそうです。同級生は一級建築士として働いていますが、建築士になれたのも、あの時に私が算数を教えてくれたおかげだ、と言っていました。言われてみて、ぼんやりと思い出しました。私にとっては大切な思い出残っているものではなかったのですが、確かにその時から人に何かを教えていたんだな、と。苦笑いです。
自分にとっては忘れている、思いつかないことが他人から見ると長所だったりするのです。360度評価という評価方法がありますが、無駄にはならないので、ぜひ取り組んでみてくださいね。