「何をやりたいのかわからない」。
やりたいことがわからない、と話す方は多くいらっしゃいます。そしてそれが悪いことではないと思っています。特別な何かを成し遂げることだけが幸せなこととも思いません。人前に出ていなくとも、静かに暖かく優しい生き方は周りの人を幸せにしているでしょう。良し悪しもなく、上も下もないしどう比べるのが良いとも私にはわからないことなので、そのような話はいたしません。
もっと何かやりたい、けどやりたいことがはっきりと見えてこないという方に向けての話しになるのかと思います。
私は会社員を辞めて自分で事業をしていくことを決めました。この時点で何をやりたいのかを決めていく必要がありました。私は洋服が好きでファッションに関わることで人の役に立ちたいと思っていました。そして具体的な手法として「パーソナルカラー診断」「骨格スタイル診断」などのメニューを通して、もっと素敵に見えるようなコンサルティングを行っています。
これを決めていく際には、私は自分の過去を徹底的に洗い出しました。幼少の記憶のある時からのことをざっと書き出していきます。2万文字くらい書きました。それを見返していくとポイントが集約されていきます。楽しくて熱中することはなにか、得意なことはなにか、が浮き出てくるので、項目にしてピックアップしていきました。
さて、自分を知ること、自己分析は就職活動においてもしてきた方は多いと思います。大事なことです。やりたいことがわからないならそれは、「過去の自分の中にもうすでにある」と私は話してきましたし、それは今でも正しいと思っています。サーファーになりたい人が、いまだに海に行ったことがない、なんてことはあり得ないのです。もう、どこかでかすったり触ったりしているはずです。
ただ、最近読んだ本 前田祐二さん著「メモの魔力」の中で、前田さんはこう言っています。
”やりたいものが今までの中に見つけられないなら、経験を増やせばよい。本を読む。映画を見る、新しい友人を作る。旅に出る。色々な新しい経験を増やせば、自分のやりたいことが見つけていくことができる。”
同感です。
そして、今の私の考えはこうです。
「やりたいことは過去の中にある。なければ新しい経験をして経験値を増やして見つけていく」。
このように変更した方が、人生は豊かになるような気がします。